家屋は人が住むためにあるのか、といわれれば、答えはそれほど簡単ではない。王宮を王の住まいと言うのははなはだ中途半端な定義になるだろう。家屋が王宮を雛形にして建てられているとしたら?
しばらくおまちください
データ整理のために製作&公開しています。
写真にマウスをかざすと拡大されます。
完成まで気長におまちください。
吹き放ち空間であるプンドポ Pendopo は祖先祭祀にかかわる父性的、公的性格の強い空間で、接客の際にはここで影絵芝居が上演される。それに対してダレム Dalem は母性的、私的な空間であり、ダレムの奥には3つの小部屋が設けられている。向かって左から Sentong Tengen (右の小部屋:名称は奥から見る)、Sentong Tengah(中央の小部屋)、Senthong Kiwo(左の小部屋)という。
とくに中央の小部屋はクロボンガン Krobongan と呼ばれ、稲の女神デウィ・スリ Dewi Sri に捧げられた空間である。室内にはうずたかく枕の積まれたベッドが置かれ、男女の木彫をはじめとする器物が様式的に設えられている。主婦は毎週デウィ・スリに対する供物を欠かしてはならないとされる。クロボンガンが日常的に使われることはないが、結婚式に際して、新郎新婦はこの部屋の前に腰掛けて祭祀をおこなう習わしだった。
ダレムの背後には裏庭に面して調理場のパウォン Pawon がある。ダレムの両翼には庇空間の Gandok Tengen(右廊:奥から見て)と Gandok Kiwo(左廊)が設けられ、閉鎖的、儀礼的なダレムに対する日中の居場所となっている。
プンドポやダレムを覆うピラミッド状の屋根をジョグロ Joglo という。貴族住宅の象徴である。棟の突き出した中央部を支えるのは神聖な4本柱ソコ・グル Soko Guru で、持ち送り状に組まれた独特の梁組構造トゥンパン・サリ Tumpang Sari を支えている。
Filosofi Rumah Tradisional Jawa
KROBONGAN RUANG SAKRAL RUMAH TRADISI JAWA
TATA RUANG RUMAH BANGSAWAN YOGYAKARTA
Colonial architecture & town planning