ラマホロットは東インドネシアのフローレス島東部からソロール島、アドナラ島、レンバタ(ロンブレン)島にかけて話される言語集団の総称。かならずしも民族的統合が意識されているわけではないが、類似する文化的特徴をそなえている。
Lera Wulan Tanah Ekan (太陽・月・大地・世界)
Timu Téti Wara Lali (東・上・西・下)
Ilé Raé Hari Lau (山・陸・大洋・海)
(儀式の文言 in Lewotolok)
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LEMBATA

島の北にある通称 Ile Ape (火山)、Lewotolok山(1423m) の周囲をめぐって複数の集落がある。1960年代以降、山上にあった集落は山麓に移転したが、いまも祭祀の施設として5か所の集落が残されている。Atawatun (現3村の共同施設。7月に祭祀をおこなう)、Napaulun (同2村。同8月)、Lewotolok (同3村。同9月)、Lewohala (同7村。同10月)、Lamarian (同11月) の5集落
Lewohala 2018
Baopuke (Jontona), Waiwaru (Todanara), Kimakama, Muruona, Woipuke, Ohe, Bao の7村の共同祭祀場。年一回10月の収穫祭 Pesta Kacang (豆の祭祀) では全村が Lewohala にのぼり祖先に供物を捧げる。儀式にあわせて集落内を整備するだけで普段は生い茂る灌木のなかに佇む無人の集落。氏族ごとの儀礼家屋がある

棟飾り katilo ubung 7本あるのは貴族の象徴(儀礼で水牛を食べることが可能)、一般家屋は5本

屋内の構成はどの建物もほぼ同一
Jontona
Lewotolok 2018
Amakaka
Napa Ulun

belen raya (大王) の背凭石

2018年現在は無人の儀礼村。山を背にして家屋がならぶ

屋内の構成はどこも一緒。土間の上に高床のベンチ
natang を複数もうけ、山側の左手(奥からみて右)に儀礼用の供物台
natang beolen を配置する

屋根裏はトウモロコシ、maga (サゴ澱粉?) など穀物の倉庫。特定の主婦のみのぼることができる

土間中央に儀礼用の炉石
luranと水甕
kubang
rie wanan (右の柱) のたもとにある供物台
natang beolen。梯子の脇には儀礼用のヤシ酒をいれる水筒
nawing、右手の水甕
kubang は人間の飲むヤシ酒をいれるとも

供物台中央には氏族の統一を象徴する
kepapa の木 (船造りに使う木)

供物台の構成も多様。モコやゴング、平石をならべる家も
LARANTUKA
Lamawalang

山 (Ile Mandili) を背に建つ
Lango Adat (儀礼家屋)
Leworok

集会所
Korke。2000年の再建、建築的には現状から往時を偲ぶしかない

村共通の種籾を納める穀倉
Kebang